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戒→禅定→智恵の3ステップ [法話]

寺報誌『曙光』(H.26/9/8)より

「戒(かい)は是れ
正順解脱の本なり
此の戒に依って
諸の禅定(ぜんじょう)及び
滅苦の智恵(ちえ)を
生ずる事を得」

冒頭の詞は修行者が戒を授かる際に、師僧によって説かれるものです。
今風の言葉で言うと

「戒というのは悟りを得るための土台です。戒があることによって
禅定と智恵が生まれてくるんですよ」

といった意味合いでしょうか。
今あえて難しい言葉のままにしましたが、
「戒」「禅定」「智恵」この三つが修行でも日常生活に於いても
大事なキーワードになります。

「戒」とは「戒め(いましめ)」とも言うように
日々の生活に於いて気を付けておくべきことです。
代表的なものに、

「生命を傷つけない、盗みをしない、不貞を犯さない、
惑わせるような事を言わない、綺麗ごとを言わない、悪口を言わない、
二枚舌を使わない、ケチったりむさぼったりしない、
怒らない、悪いように物事を見ない」 〔菩薩十善戒〕

といったのがあります。

これらの戒を全て完璧に守りきれる人はまずおられないと思います。
ですが、「守れないものなら必要ないじゃないか!」ということにはなりません。

その日一日を振り返って守れた事、守れなかった事を確認し、
日々の反省材料にすることが大切です。そうすることによって、
己の未熟さを常に自覚し、謙虚でしかも「次はもっと守れるようにしよう」と
前向きな気持ちでいられます。
そういった気持ちから「禅定」が得られます。

禅定とは波風の立たない落ち着いた心持ちでいられる事です。
落ち着いた心持ちでいることによって、日々の生活で何か問題が起こった際でも、
広い視野で物事を見て解決策を考えたり、
自分の苦しみの原因を見つけて取り除く「智恵」が得られます。

どうぞもう一度「戒→禅定→智恵」の3ステップを確認していただいて、
まずは菩薩十善戒の土台を築いてみられてはいかがでしょうか? 

合 掌

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